この前まで、私のこと覚えててくれてたのに。

私の名前呼んでくれてたのに…

「もう、おばあちゃんと一緒に暮らせないの?」

「沙月も佑月も学校であまり家にいることできないでしょ?お父さんとお母さんも仕事で忙しいし。おばあちゃんのためにも、そっちの方がいいと思って」

「そう、だね…」

私たちがいない間におばあちゃんに何かあったら大変だ。

安全のためにはそっちの方がいいとわかってはいる。

でも、一緒に暮らすことができなくなってしまうのは寂しかった。

そして、私のことを忘れてしまっていた。

私は自然と涙が溢れた。