しばらくお土産を見て回っていたら、すっかり日が暮れてしまっていた。

「お土産も買ったし、そろそろ帰るか」

星野が呼びかけ、遊園地を後にした。

帰りの電車の中で、宮沢と秋本は疲れてしまったのか、眠ってしまっていた。
 
「酒井」

隣に座っていた星野に声をかけられた。

「ありがとな。今日来てくれて。沙月と宮沢も楽しそうにしててよかった」

「俺も楽しかった。友達と遊びに行くの久しぶりだったから」

星野は照れくさそうに笑った。

降りる駅に着いて、三人と別れた。