蓮side
数日経過し、入試に関わる最後の大事な定期試験まで後3日に迫った。2日間のテスト日。
そんな中今日蒼の顔色がよくない。
蓮「顔色悪いよ?どうした?」
蒼に大丈夫か聞くと大丈夫と言われるため、どうしたか聞くようにしている。
蒼「寝てるんだけど、身体だるくて、今日はちょっと息苦しいかな…」
額に手をあてる。温かいな。熱ありそうだ。
蓮「学校休もう?」
蒼「今日は休みたくない。大丈夫だから。今回のテストは落とせないから…」
蓮「…うん、わかった。ちゃんと体調言えて偉いな。」
やれることはやらせてあげたい。
それにせっかく体調言うようになったのに、否定してしまうと言ってくれなくなりそうだ。

また、数日経ち、
キーンコーンカーンコン
チャイムが鳴り、テストがやっと終わった。
テストが終わった瞬間蒼を病院に連れて行くため、蒼の元に向かう。
周りに聞こえないように蒼を説得する。
蓮「蒼、病院行こ?」
蒼「ゴホッゴホゴホ…大丈夫だよ。」
そう言いながらフラフラ立とうとするけど立てない蒼。
ごめんねと蒼を抱いて保健室のベッドに連れて行く。
蓮「蒼?ここ数日熱もあったし息苦しかったでしょ?発作も出てたでしょ?」
蒼「…ケホッうん…」
蓮「蒼は頑張ったよ、身体休めてあげよ?」
蒼「…ケホッ…今行ったら…ヒュー…入院になっちゃう…入院…ヒューやだ…」
蓮「蒼発作出てる、とりあえず吸入しよ」
蒼に吸入させる。しばらく背中をさすると落ち着いてきた。
蓮「入院か決まってないから、病院行こ?」
蒼「絶対入院になっちゃうもん…」
蒼がそういうということは相当身体がしんどいのだろう。入院だろうけど…
蓮「蒼?病院行かないとなの自分が1番わかってるでしょ?」
蒼「うん…」
蓮「行こ?」
蒼「うん…」
蒼を抱えて、タクシーに乗り病院へ向かい、順番待ちをする。