しばらくして、起きると蓮が勉強している。
少し熱下がった気がする。
蒼「蓮…?」
蓮「起きた?」
ニコッて笑ってこっちに来て頭を撫でられ、熱ちょっと下がったかなと体温を測られる。
しばらくすると、体温計が鳴り、37.3度。
蓮「うん、少し下がったね。でも今日はベッドでゆっくりだよ?」
蒼「うん、わかった。ありがと。ごめんね。」
蓮「何で謝るんだよ。俺がいたいからいいのー。」
蒼「…蓮、勉強してるの?」
蓮「うん、、、医者になりたいから。」
蒼「え!そうなの?!なんで?!」
蓮「家系的に。あと何より蒼が心配で。俺が蒼を助けたいから。」
嬉しいけど…
蒼「…私に縛られなくていいんだよ?」
思っていたことがいつのまにか出てしまった。
ハッとする。けど、遅い。でも、優しく微笑む蓮。
蓮「そんなこと思ってたの?フフッ俺は縛られてるんじゃなくて、蒼の可愛さに夢中なの。好きな人を守りたいのは当たり前でしょ?」
私の目からポロポロ涙が落ちる…
蒼「ありがとう…」
まっすぐに言葉を伝えてくれる蓮に何度も救われる。
蓮が涙をふいて、抱きしめてくれた。
私も伝えておかないと。
蒼「蓮、あのね、私も医者になりたい。」