蓮side

兄ちゃんの言葉が忘れられない。『お前もちゃんと見てろ。まじで、このままだと死ぬぞ』本当にその通りだと思った。
これからは蒼とも約束したし、具合悪くなったらすぐに言ってはくれると思うけど、俺が見てないと。

蒼とゆっくり歩いて蒼の家に帰って、荷物をしまう。
蓮「蒼?」
蒼「ん?」
蓮「薬少し預かっておくのにもらっていい?」
蒼「あ、うん!」
自分で対応できない時のために昔から預かっているためいくつかもらっておく。
荷物も片付き、俺の家に向かう。

蓮「ただいまー。」
紗「おかえり〜。いらっしゃ〜い。待ってたの〜」
母である、天馬 紗倉(テンマ サクラ)がスリッパをパタパタさせて玄関まで来てくれた。
蒼「お邪魔します!紗倉さん!」
紗「もう、会いたかったわ〜最近仕事で面会にも行けてなかったし…充電♡」
蒼をギュッと抱きしめる母。
母さんずるい。俺も蒼充電したい。
蓮「母さん、もう離して。」
紗「え〜何?あんた妬いてるの?笑彼氏気取り?ニヤニヤ」
そんなことを言いながら蒼から離れる母さんの言葉に蒼と俺の顔が赤くなる。
紗「ん?まさか、彼氏になった?」
蓮「なんですぐわかんだよ!?パチクリ」
蒼「早い…」
紗「あら!やだぁ!嬉しすぎる〜今までも娘だけど、そのまま本当に娘になってちょうだい〜♡」
蓮「母さん…」
蒼は、横でクスクス笑っている。
紗「さぁ、ご飯は出来てるからお父さんと奏帰ってくるまでゆっくりしててね〜」