蓮side

兄ちゃんが病室を出て行ったあと、俺は蒼に怒っていたから、時系列を聞いて怒るつもりだった。まさか、途中で自分が泣いてしまうとは思わず…
話している途中で蒼への思いが溢れてしまった。
目の前で大好きな女の子が、何度も発作をおこして苦しみ、消えそうになっているのをずっと見てきた。見た目だって、蒼は、色白で、身長は150㎝くらいで、体重は40キロくらいしかなくて消えそうだ。花のような笑顔が男の子に人気で、俺もその笑顔の虜の1人。

俺は蒼に告白した。しないと後悔すると思った。
いままで、告白して幼馴染の関係が切れるのが怖かった。でも、誰かに取られてそばにいられないなんて嫌だ。断られるかもしれないけど、そしたらまた何度でも告白する。そばにいられないのも、俺が助けられなくて消えてしまうのも嫌なんだ。

蒼も好きだと言ってくれた。
嬉しかった。今日からは幼馴染で恋人だ。