蒼side

なんか重いな…
お腹のあたりに重みを感じて起きる。目をゆっくり開けると、白い天井と白いカーテンが見える。重みを感じた場所には蓮が椅子に座って寝ている。口には酸素マスクがついてて、モニターと点滴がついてる。
ん?病院?何でこうなってるの?
とりあえず、邪魔だから酸素マスクを外す。
酸素マスクを外すと息苦しさが出てきて、モニターからアラーム音が聞こえてくる。
蒼「ハァハァ…あれ…?なんで…?ハァハァ…」
蓮「え?蒼?!何してんだよ!」
蓮に慌てて酸素マスクをつけられる。
ちょうど、その時、奏くんが入ってきた。
蒼「奏くん…」
奏「起きたね。酸素の値が急に下がったから来たんだけど、もしかしてマスク外した?」
蒼「…」
蓮「俺寝ちゃって、蒼の声とモニター音で起きたら、こいつ自分でマスク外してた。」
蓮怒ってる…
奏「蒼ちゃん、酸素マスク外したら苦しかったでしょ?」
蒼「うん…」
奏「今ね、蒼ちゃんの身体は弱ってて、自分だけの力だと酸素が足りないから、苦しくなっちゃうんだよ。これ大丈夫になったら外すから、我慢して?」
蒼「わかった…」