病室に入ると、ベッドに酸素マスクとかモニターとか点滴とかがついて横たわっている蒼がいる。ベッドの横の椅子に座って、蒼を撫でる。
蓮「蒼…」
「ねぇ兄ちゃん、蒼ってどんな状況?」
奏「蒼ちゃん、今は大丈夫だけど、蓮にはちゃんと説明するね。とりあえず、今は熱が高いから解熱剤いって少し下がってる。でも、また上がると辛いと思うから、寒がってたりしたらその後上がるかもしれないから注意して。で、喘息の方だけど、今まで落ち着いてたけど、今回の件でたぶん喘息重症化してる。入院して、毎日吸入の治療して、検査もしないとかな。検査しないとわかんないけど、今後の生活で我慢しなきゃいけないこと増えると思うから、お前が支えてやって。あと、俺が今日から、父さんに変わって主治医になったからよろしく〜」
あ、そうか、小児科卒業だからいつもと違う病室なんだ。兄ちゃんが主治医なら父さんと同じくらい信用できるから、良かった。
蓮「ありがと。俺、蒼の支えになる!俺、将来医者になるから、そしたら、蒼の主治医交代な笑それまでよろしくね笑」
奏「フフッ、お前ブレないねー笑医者になるのも昔からブレてないけど、蒼ちゃんに一途だね〜笑」
蓮「当たり前じゃん。蒼のことどれだけ好きだと思っ…え?何で、兄ちゃん知ってんの?!」
俺言ったっけ!?誰にも言ってないはずなのに、バレてる!絶対今、顔真っ赤!!
奏「ブハッ笑お前バレバレ!笑今度友達とか母さん父さんに聞いてみな!みんなわかってるだろ!笑顔真っ赤だし!笑ちょっと笑い止まんねえ笑笑ハハハッ笑笑」
蓮「兄ちゃん、笑いすぎ。」
まじかー。いいけどさー、恥ずかしい…