奏side

処置室に入る。
和「蒼ちゃん!蒼ちゃん!わかる?蒼ちゃん!」
返事がなく、起きない。
熱が38.6度、SAT88%。
モニターを装着し、酸素マスクをつける。
聴診器から、呼吸するたびに、ヒューヒューゼーゼーと言った音が聞こえる。
解熱剤と発作止めの点滴をつける。
しばらくすると、薬が聞いてきたのか呼吸音が落ち着いてきた。
和「そろそろ病室に移動しようか。それで、今回の入院から蒼ちゃんの主治医を引き継いでもらっていいか?高校生3年生だし、そろそろ小児科から移行しよう。」
奏「そうだったね、わかった。全然いいよ〜。父さん、俺、蓮とこ行ってくるから、蒼ちゃん病室に上げる準備して待ってて。すぐ戻ってくる。」
和「わかった。」
蒼ちゃん、今は寝てるからいいけど、起きたら、入院嫌がるだろうな。起きてから説得しないと。