奏side

今日は仕事が午前で終わったから、家でゆっくりしてたところだ。すると、突然、携帯が鳴る。表示を見ると、父さん?
奏「もしもし、どうしたの?」
和「奏、急にごめんな。仕事終わったか?」
奏「あぁ、終わって今家でくつろいでるよ?」
和「悪いんだけど、蓮の学校行って、蓮と蒼ちゃんを病院に連れてきてもらってもいいか?蒼ちゃん発作起きたらしくて、発熱もしてて。」
奏「え。ここ数年起きてなかったのに、まじか。わかった、すぐ行く。」
電話を切り、急いで準備をして、家を出る。
蒼ちゃん無理したんだろうなー…大丈夫かな…とりあえず迎え行くか!
蓮はもちろん大事な弟だけど、蒼ちゃんも俺にとっては幼馴染だけど、大事な妹みたいな存在。学校に到着し、車を降りてから保健室まで、心配で足が早くなる。

ガラガラ〜
奏「天馬蓮の兄です。いつもお世話になっています。蒼ちゃんと蓮を迎えにきたんですけど…」
保健室の中を見るとカーテンがしまっているところが一つある。保健室の先生と話をしたあと、カーテンを開ける。
蓮「兄ちゃん…」
奏「蒼ちゃん無理しちゃったみたいだね。」
そっと俺は蒼ちゃんと蓮の頭を撫でる。
蓮は俺が来る前に、担任に事情を説明して、自分と蒼ちゃんの荷物を持ってきていた。
奏「行こっか。俺、蒼ちゃん抱っこするから、蓮荷物頼んでい?」
蓮「うん。」
少し苦しそうに寝ている蒼ちゃんを抱っこして保健室を出てる。