職業中学生。不登校でゲーム三昧。
睡眠不足だし栄養不足。運動はニガテ。
で。なんでそんなにイケメンなのさ。
と、心の中で悪態をついてしまう。
「じゃあ、遥さんまたねー。お元気で。風邪、引かないように。」
「バイバイ。たっちゃん。」
拓海くんと別れて、家の中に入ると案の定ひろくんが待っていた。
ソファの上で寝転がり何かを読んでいる。
「お帰りー!ってどうしたその猫?」
「由美と帰る途中で拾った。」
「へー、そっか。」
なんとなく拓海くんの事は黙っていた。
「濡れてるから、風呂入れば?」
「うん。」
透け透けのブラウスに濡れて顔に張り付く前髪。
意味を察してお風呂場まで直行した。