由美とは知り合ってそれなりに長い。

「遥は、この後どーする?」

私が小学5年生の頃、此処に引っ越してきんだ。

「んー。私が由美の家まで送ろうかな?」

「ありがとう、遥。」

前髪ぱっつんの可愛い女の子。

いつも綺麗に切り揃えられている。

割と童顔で目が大きい。

「由美の家、何処だっけ?」

「あそこー。あの道の向こう側。」

「もうちょっとか。」

私よりワントーン高い声。

「ねぇねぇ、明日一緒に宿題やらない?」

本当に羨ましい。

「いいよ―。」

そう言うと由美は嬉しそうに笑った。