沖縄の料理が食べられるご飯屋さんに
筒井さんと向かうと、真っ先に
抱きついてきた菖蒲を抱き締めた


「ごめん‥心配かけて。」


『うん、もう大丈夫なの?』


「ん、もう大丈夫。またちゃんと
 話すからその時は聞いてね?」


菖蒲に笑ってそう伝えたあと、
ゲラゲラ笑って楽しそうに
飲んでいた2人の元へ向かう


どうしよう‥‥
なんか既に酔っ払ってて言いづらい。


『な?言っただろ?
 気にしなくていいから何か食べよう。
 アイツらはほっとけばいいから。』


『あ!!!井崎さん!!』

『おっ、本当だ何いつ来たの?』


注文を終えた後ようやく気付いて
貰えたので朝のことと迷惑かけたことを
謝ると2人に抱きつかれてしまい、
筒井さんが怒りながら剥がしてくれた


『チェッ!自分だけさ、霞ちゃんの
 家に行ってさ?俺の方が直属の
 上司なのにさ?』


『はぁ‥‥?
 お前が仕事が全然
 終わってなかったからだろ?』


そうだったんだ‥‥

てっきり筒井さんが1人で来たけど、
本当は蓮見さんと来るつもりだったんだ


そしたらあんなこと‥‥


『ん?ちょっと君たち仕事の話
 してきたんだよね?』


『あれ?井崎さん怪我してるから
 お酒はダメでしょ!?
 顔真っ赤よ?』


『霞大丈夫?お水飲む?』


きっと筒井さんだけは私が
こうなってることを分かってて
笑ってるんだと思う。


女遊びが激しかったから、
キスなんて慣れたものだと思うけど、
あんなのが続いたら私倒れるかも
しれない‥‥


菖蒲に貰ったお水を飲み干すと、
筒井さんと目があってやっぱり
笑われた。


『あっ!見た今の?
 滉一くんの目!!』


『あーうるさいなほんと。
 もう帰れ!!』


2人の相変わらずのやり取りに
菖蒲は驚いていたけど、
私はこんな普通の光景が1番好きだ


楽しくて面白くて、それでもって
あったかい気持ちになれる。


こんな人たちと離れたいなんて
言ったらそれこそ罰が当たるよね‥


「蓮見さんと古平さんのこと
 私大好きです。
 いつもありがとうございます。」


2人の間に移動して座ると、
両側から熱いハグをされたのを
筒井さんと菖蒲が嬉しそうに見ていた


月曜日から不安がないわけじゃないけど
こんなに支えてくれる人たちがいるから
大丈夫って思えたのだ


『まだ時間大丈夫か?』


ご飯を食べ終えた後
筒井さんが駅までみんなを送ってくれ
私も電車で帰ると言うと、怪我してるから送ると言われ結局また車に
乗らされてしまった。


「筒井さんお仕事されて来てますし、
 私のせいで疲れてると思うので、
 送ってくださったら気をつけて
 帰ってくださいね。」