筒井さんが何に答えを出せてないのか
わからないけれど、やっぱり少し
心配になってしまう


フレーバーナッツと、
サラミなどのセットを
一緒にお皿に盛り付けていると、
筒井さんが戻って来たので、
私もシャワーに行くことにした。


『お風呂ありがとうございました。』

『お前も少しなら飲むか?』


ミネラルウォーターを飲んでいると、
筒井さんがグラスに白ワインを
少しだけ注いでくれ、
みんなと一緒にカンパイをして
テーブルゲームをしたりして
深夜まで一緒に過ごした。


車があると筒井さんは飲めないけど、
ここでみんなと飲んでいる時は
楽しそうだから、そんな姿を
見れるだけでも嬉しくなる。


『霞ちゃん、今日は俺の家で寝る?』


「えっ?ね、寝ませんよ。」


『心配しなくていいよ、ここと同じ
 家だから。いてっ!!なんだよ!
 嫉妬かよ?』


『は?子供みたいなヤツに嫉妬なんか
 するかよ。ほらもう帰れ。』


蓮見さんの頭をペシっと叩くと
追い出すように2人を玄関へ
誘導して行ったので、わたしも
お見送りに行った。


『井崎さんまた旅行の時に話そうね』

「はい、
 亮さんありがとうございます。」


『霞ちゃんやっぱり一緒に』
『拓巳またやられるから帰るぞ!』


2人に手を振りドアが閉まると、
部屋の中が静かになり、筒井さんは
溜め息を吐いた。


なんだかんだで3人は仲がいいから、
言いたいことも言えるんだろうし、
私もこんなふうになんでも言える
親友ができるといいな‥‥



『もう寝る?さっきから欠伸
 してただろ?』


「はい、お酒を飲んでしまったからか
 フワフワしてます。」


軽く洗い物や片付けをしてから
歯磨きをした後、寝室のベッドの
掛布団の中に筒井さんと入った。


寒くなって来たから、フカフカの
お布団があったかくて気持ちいい‥‥


『おいで‥‥』


ドクン‥


私がそこに入れるように
隙間を作ってくれ、自分から
行くのが恥ずかしくてウジウジ
していると筒井さんの左腕が
私を引っ張りあっさりと
腕の中に包まれた。


トクントクンと筒井さんの
心臓の音が聞こえるのに対し、
ドクドクと煩い鼓動が伝わって
しまいそうだ。


「筒井さん‥‥」

『ん?どうした?』

「私は筒井さんの悩んでることや
 ツラいことを1つも知りません。
 社会経験もまだないに等しいですし、
 お役に立てませんが、その‥話は
 聞くことができます。なので‥‥
 誰にも言えない時は独り言でも
 いいので話してください‥‥」


亮さんは隣にいて側にいてくれるだけで
筒井さんは穏やかでいられらって
言ってくれたけど、正直な気持ちを
伝えたかったのだ