ドクドクと煩い心臓と顔に熱がこもる
私に大丈夫だからという気持ちが
伝わって来て、気付いたら自分から
筒井さんの頬に触れていた


『無理しなくてもいい‥‥』


「‥‥してません。
 私だって‥‥もう大人なんですから」


きっと真っ赤で茹蛸みたいな顔だと思う

それでも告白した時よりも勇気を
出してそう伝えた


何をしてもらったら安心するのかとか、
どう言われたら嬉しいのかとかじゃなく、ただ純粋にもっとこの腕で
包んで欲しいって思ったのだ



『お前‥‥震えて』


「震えますよ‥‥だって‥‥
 好きな人とその‥‥初めて
 するんですから‥‥」


笑顔で伝えると、少しだけ背伸びをして
初めて自分から筒井さんに抱きついた


「優しくしてください‥‥」


『フッ‥‥。約束する。』


そのまま私を抱っこした筒井さんは
寝室の扉を開けてベッドに私を
優しく降ろすと、ルームライトを
付けてから私を見下ろしたあと
上の服を脱いだ。


初めて見る筒井さんの裸に
緊張して目を逸らすと、そのままベッドに押し倒され唇にキスを落とされた


『緊張してるのはお前だけじゃない』


そういうと、私の手を自分の心臓に持っていき鼓動を確かめさせてくれる


『な?安心しただろ?』


小さく笑う筒井さんに頷くと、
投げ出されていた足をベッドに
乗せ、もう一度唇を落とすと、
角度を何度も変え私の唇をゆっくり
啄むと深く深くキスをし始めた


呼吸をいつしていいのか分からないほど
苦しくて、今までで1番深く舌を絡めながらキスを暫くしていると、筒井さんの
手がTシャツの裾から入り込み
素肌に触れてきた


「ンッ!‥‥アッ‥恥ずかし‥」


唇が離れると、Tシャツを脱がされ
私は咄嗟に両手で胸元を隠したけど、
すぐに筒井さんの両手がそれを
私の顔の横に移動させて押さえると
また唇を深く奪われた



筒井さんの舌の甘さに体の力が
どんどん抜けて行き、唇が首筋や鎖骨に
キスを落とすと、下着を外され
筒井さんの手が私の胸を包み
唇がその先端を咥えると体が大きく
跳ねてしまった


「アッ!!アッ‥‥ハァ‥」


自分から聞いたことのない声が出ると
恥ずかしくて人差し指を噛んだ


どうしていいか分からないし、
触れられる度に反応してしまう体や声に
恥ずかしさが増して涙が溢れる


『お前のいいところは素直だろう?
 我慢せず沢山感じればいい‥‥』


「えっ?アッ!!ヤダ‥‥筒井さ‥
 アッ!!」


下半身の敏感な部分に筒井さんを
感じると、怖くないように抱きしめて
深くキスを落としていく


『霞‥‥大丈夫だから力を抜け‥』


えっ?
筒井さん‥‥今‥‥


鈍い痛みと圧迫感に
また涙が溢れて来たけど、
筒井さんは最後まで
優しく私を抱いてくれた