梢と話した日から1週間。
あたしは相変わらずひとりで行動していた。
クラスの人たちは喧嘩だの、綾がハブられただのと言っていたけど、どうでもよかった。
みんな……理一、和也、朋、麻実、京はちゃんと仲よくしていたし、クラスを出れば陽子と陸も加わって、楽しそうに笑っていたから。
時折、和也と京が話しかけてくるけど、ひと言ふた言答えて、逃げるようにすぐ離れた。
たまに朋の視線を感じたけど、絶対に目を合わせなかった。
そんな1週間が続いて、あたしは学校にあまり行かなくなった。
やっぱりひとりは寂しくて、泣いてしまいそうだったから。
耐えられなくなる前に、学校に行くことを制限した。
間を置いて自分を落ち着かせなければ、ボロが出そうだった。
そんな日々が続いて、大嫌いな、でも大好きな、冬になった。