「理一。あたしの話したくないんでしょ？　見たくもないって感じだよね｣

「あいつは……見栄張っちょるだけだが。まだ心の整理がつかんけん｣

「とばっちり受ける前に、あたしと関わるのやめなよ。気まずいでしょ。あたしと理一に板挟みにされて｣

「……ほっといたらずっとこのままじゃろ。俺はみんなで仲よくしたいけん｣


本当バカだよ、和也。


いいんだよ、気にしなくて。


あたしなんかに構ってないで、理一を支えてあげて。


「あたしのことはほっといて。京と理一にさよなら言ったら、こうなるって分かってたの。分かってて、そうしたの｣


仲のいいあたしたちに、多かれ少なかれ亀裂が入るのは覚悟してた。

理一がもう、あたしを見ようとしないことも。


まだ会ってないけど、陸も多分、あたしと話したくないと思う。


そう仕向けたのは、あたし以外の誰でもないけど。