リクは美味しそうに焼けたパンを自分のお皿に置くと椅子にドンっと座って
から付け足してこういった。

「残念、俺、もうセックス経験済みだし」

えぇえええ!!

「いつよ、いつ?、全然知らなかったよ私ッ!」

あまりにびっくりして私が芸能リポーターばりにリクの方に身を乗り出して聞く。

「別にいいじゃん、そんな事。いちいちしーなに知らせる必要、あるわけ?」

「な、ないけど・・・」

「早く食べなよ、そろそろ行かないと遅刻」

えぇええー。

誰と
いつ、どこで、リクは経験しちゃったのぉー。

知りたいことはいっぱいあったけど、とりあえず本当に遅刻しそうな時間だったので、急いでパンを口にほおばり、汚れた食器をキッチンのシンクに戻し、バタバタと歯だけみがいて、急いで玄関に鍵をかけて先に行くリクを追いかけた。

あ、そういえば

結局、私はリクとエッチしちゃったのかな。

一番聞きたいこと、聞けなかった・・・よ。