私の背中にピタッとくっっく人肌の感触。

包まれた感じが暖かくて優しくて、とっても居心地がいいな。

全身を誰かに優しく覆われて…。

え!

私は目を開けた。

寝返りをうって天井を見上げる。

私の目に映ったのはいつも目にする私の部屋の白い天井だった。

うっかり本日二度目の失神を、してしまったらしい。

1日に2回も失神しちゃうなんて、
私ってばよっぽど運が悪いのか、
それとも何かに祟られてるのか…。

「う~ん」

ハッ!

隣に人の気配が。

私はくるっと右を向き、その存在を確かめた。

リクが気持よさそうに眠っている。

私の体に手をのせた状態で、左手は私の体の下にある。

う~ん、これはきっと後ろから抱きしめられた状態で私は意識を失って、寝ていたに違いない。

暗闇に目が慣れてきたのでもう少しよく観察してみると、私の鎖骨の辺りにリクの綺麗な寝顔が見えてきた。

微かな寝息が聞こえてくる。

「寝ちゃってるんだ」

ひとまず今すぐどうこうされる心配がないと安心して、今度は自分の体を自分で確認してみる。

やっぱり裸だ。

という事はやっぱり

私リクにされちゃったのかなぁ…。