リクはちゃんと私のいう事を聞いて、背中を私にむけていた。

そういう素直な所はまだまだ可愛いな。

なんて言ってる場合じゃないよね。

この異常な状況の中で、呑気にリクを可愛いなんて思ってしまうなんてッ!!

あぁ、確実にリクの毒牙に犯されていく私・・・ウウッ

私は勇気を出して、お風呂から出て、
リクの背中をスポンジで洗う。

私は勇気を出して、お風呂から出て、リクの背中をスポンジで洗う。

お風呂の椅子に腰掛けて壁の方を向くリク。

私はその後ろにしゃがみ込んであまりリクと肌が触れないようにして石鹸を泡立てる。

あぁ、相変わらずこんなに白くて綺麗な肌なんだなぁ。

思わず見とれる。

昔は小さい背中だったから、すぐに洗い終わってしまったけれど、今目の前にあるリクの背中は広くて大きくて、

いつのまにこんなに大きくなっちゃったんだろうって思った。

リクはロボットアニメの主題歌を鼻でハミングしはじめた。

まったく呑気なんだから。

無邪気さを装っているけど、絶対計画的で、私はリクの戦略にまんまといつもはめられているような気がする。