「でも、リク君のような容姿端麗、スポーツ万能、頭脳明晰な完璧な男の方が傍にいたら他の男の人に求めるレベルも高くなりますものねぇ。そうなるとしーなちゃんはまだまだ恋できないって事になるのかしら・・・」

「え。それは違うよ~。私だって恋したいよぉ。ただ幼稚園から一緒のクラスメートだと、それこそ家族みたいな感じになっちゃって、今更恋の対象になんてならないんだよねぇ」

「でも今年こそ、気合!ですわよ」

「そうだよね、今年こそきっと素敵な出会いがあるよねぇ」

まだ出会ってもいない恋の予感にウキウキ胸を膨らませ、私とひなちゃんは手をとりあって新しいクラスにむかった。