「じゃ、しーな、また帰りに」

えっ、ちょっと待ってよ、帰りも一緒に帰るつもりぃいい?

「リク君のシスコンは相変わらずですのね。」

「相変わらずっていうか最近異常なんだよねぇ。今日だって朝からキスとかされちゃうし・・・」

「えっ」

ひなちゃんが私の腕をぐいっとひっぱって、渡り廊下の影に私をひっぱっていった。

「しーなちゃんって、あの、その、リク君と今でもキスをなさっているのですか?」

「え、あ、キスって言っても、そのぉ、なんていうか、家族の愛?そうそう、外国の映画とかで親しい人が挨拶代わりにキスするでしょ、それと同じ、同じなのよ。ほら、うちってママしかいないでしょ。だから余計に家族の絆が強いっていうか、まぁたまにはリクやりすぎかなぁとも思うけど、それはやっぱり家族が仲良しな証拠なのかなぁと・・・・どうなんだろう、私やっぱりおかしい?」

朝リクに言われた事をひなちゃんに一気に説明する。

そして私とリクが異常かどうかさりげなくひなちゃんに聞いてみる。