「しーなちゃん、リク君おはようごさいます」

学校につくと幼稚園の時からの私の大親友、
久住雛菊（くずみひなぎく）ちゃんが笑顔で出迎えてくれた。

彼女は私なんかと違って大企業のお嬢様。
育ちのよさが体中からあふれ出ている。

見た目もハイソな感じで胸位まである柔らかそうな髪には計算されたゆるふわカールがかかっている。

でも全然気取らないし、たまに敬語が間違ってなんちゃって外国人みたいになるのも可愛い。

私の親友にしておくのは本当にもったいないのです。

「おはよ、ひなちゃん」

「しーなちゃん、またクラス一緒ですわよ。やったですわねぇ」

「ほんと？やったー。」

私とひなちゃんは抱き合って喜んだ。
といっても実際は一学年3クラスしかなくて、その内1クラスは特進科の超エリートでハイレベルな人達のクラスだから、二分の一の確立で同じクラスなわけなんだけど。

でもやっぱり仲良しなひなちゃんが同じクラスって、それだけで学校に来るのが楽しくなってくる～。