「あれ、ママは?」
台所でお味噌汁の味見をしているリクに聞く。
「今日はもう出かけた」
「えーリクの入学式なのにー?」
「入学式っていっても同じ学校の高等科にあがるだけだし・・・。」
リクはそう言っているけれど、今までのママなら「式」とつくものに
出席しないなんてありえないよぉ。
「何かあったのかなぁ」
ちょっと不安になってつぶやく私。
その時携帯の着信を知らせる音が鳴りだした。
「あ、ママだ」
急いで通話ボタンをポチッと押す。
「もしもし、しいな?今日朝どうしても届けなくちゃいけない資料があって一回会社に出勤したけど、必ずリクの入学式には間に合うように行くから。リクにもそう伝えてね。」
電話の奥で
「広末さーん、これでいいですかぁ~」
と男の人の声がする。
「あ、ごめん、もう切るね。また後でね、ちゃんとご飯食べてから学校行くのよー。じゃーね」
ママは一方的にしゃべって、私に用があるかも確認せず電話を切った。
もぅー。
ママが忙しいのはわかるけど、私にも一言くらいしゃべらせてくれてもいいのに。
台所でお味噌汁の味見をしているリクに聞く。
「今日はもう出かけた」
「えーリクの入学式なのにー?」
「入学式っていっても同じ学校の高等科にあがるだけだし・・・。」
リクはそう言っているけれど、今までのママなら「式」とつくものに
出席しないなんてありえないよぉ。
「何かあったのかなぁ」
ちょっと不安になってつぶやく私。
その時携帯の着信を知らせる音が鳴りだした。
「あ、ママだ」
急いで通話ボタンをポチッと押す。
「もしもし、しいな?今日朝どうしても届けなくちゃいけない資料があって一回会社に出勤したけど、必ずリクの入学式には間に合うように行くから。リクにもそう伝えてね。」
電話の奥で
「広末さーん、これでいいですかぁ~」
と男の人の声がする。
「あ、ごめん、もう切るね。また後でね、ちゃんとご飯食べてから学校行くのよー。じゃーね」
ママは一方的にしゃべって、私に用があるかも確認せず電話を切った。
もぅー。
ママが忙しいのはわかるけど、私にも一言くらいしゃべらせてくれてもいいのに。