「痛かったんだからね」

私は自分の手で自分の頬を撫でる。

「ごめんね、だってしーなが、あんまり可愛いから」

そう言って目にも留まらぬ速さで私をグイッと自分の方に引き寄せて
リクは私にキスをた。


「今のは行って来ますのチュウ。今度のは」

そう言ってすぐまた私の唇に自分の唇を重ねてきた。

そ、そして何とリクの舌が私の口の中に進入してきた。

私の歯の間を割ってリクの舌が私の舌めがけて口の中に入ってくる。

リクの舌は私の舌を見つけるとかきまわすように私の舌に絡めてきた。

私は壁とリクに挟まれて動けない。

2人の唾液が絡み合う。

まだ私リクの事許したわけじゃないのに。

何でこんな事されてるんだろう。

何でリクにこんな事されなくちゃいけないんだろう。

そう思って泣きそうになった。

途端、リクの舌が私の口から離れた。

「ごちそーさまッ」

お礼をするみたいにぺこりと自分の頭を下げて
私の唇を自分の手でぬぐいながらなぞる。

「じゃ、しーなにお出かけのキスしてもらったし俺出かけてくる」

そういうと立ち上がりリクは部屋を出て行ってしまった。

ありえない

私はあんたの玩具じゃないんだからッ!