思わず寝たふりをやめてがばっと起き上がる。

「やっぱ、起きてんじゃん、そういうのを狸寝入りっていうんだぜ」

何を呑気に・・・。
私はまた昨日の夜の事を思い出して段々リクにイライラしてきた。

「な、何よ、私昨日の事まだ怒ってるんだから近寄らないでッ」

「ふ~ん、いいのかな今そういう事俺に言って」

そう言ってリクは私のベットに膝をのせてあがってきた。

私は逃げようとするけれど、すぐ後ろにはリクの部屋と私の部屋を仕切る壁があって、もうこれ以上下がれない。

「もう、ほんとに私にかまうのやめてよぉ」

「やだ、やめない」