洗面所兼脱衣所に出て見ると

私の下着とパジャマが用意されていた。

リクが用意してくれたんだ。

自分があんなに落ち込んだ状態でも
私の事考えてくれるんだね。

ありがとう。

最近意地悪ばっかりされてたからすっかり帳消しにされていたけど、

リクって本当は優しいって事、思い出したよ。

あ~あ、リクが寮に入ったらホントに私はやっていけるのかなぁ。

ママが帰ってこれない一人ぼっちの夜の事や

朝ちゃんと自分で起きなくちゃいけない事や

毎日の夕飯の献立を自分で考えなくちゃいけない事とか

普通の人なら
高校2年生にもなって
もうそんな当たり前の事を、今更不安に思う私が
おかしいって思うんだろうけど

今までリクと半分こ

2人いたから何とかこなしてきた事が

これから私一人でできるのか

やっぱり自信がないよ。

ふぅ・・・
そんな風に、泣き事言ってもしょうがないよね。

これからは自分の事は
ちゃんと自分でやらないと。

でも今日は折角パジャマ用意してくれたし、
リクの優しさに甘えておこう。

私は着替えてリビングに向かう。