学校ではリクの恩恵を少なからず受けていたように思う。

リクのお姉ちゃんって事でみんな私に寄ってきた。

初めて知り合う人とも

「あの、リク君のお姉さんなんでしょ?」

ってすぐに話かけられて
お友達になった。

大抵リクについて聞かれる事が多かったから、子ども心に

「私は、利用されてるのかなぁ」

「リクが目立っているから悪いんだ」

とリクの事を嫌いになって悩んだ時期もあった。

でも私はみんながそうやって友達になろうって言ってくれるのが素直に嬉しかった。

何より家では男の子のリクとばかり遊んでいたから、女の子といると女の子の世界を知ることが出来て、毎日とても楽しかった。

交換日記も

折り紙交換も

誰が誰を好きだとかいうそんな噂話も

男子がやらしい話をしてたと言っては大騒ぎしていた事も

少女漫画に出てくる男の子に本気で恋して、友達と二次元の男の子にラブレターを送った事も

全てがホントに楽しかった。

トイレに行くにも

水を飲みに行くにも

何をするにも

つるむ習性のある女の子達は、一緒にいる時間が長いから、気がつけば、初めはリク目当てだったかも知れない友達と親友になっていたりした。

リクのおかげでそういうお友達と知り合えて、
私はリクに感謝する。