私は忍者のように素早い動きで教科書とノートをしまうと
お財布を持ってひなちゃんの席に急いだ。

「ひなちゃん、学食行くでしょ?」

「えぇ。是非、ご一緒しますわ」

ひなちゃんは私にいつも着いてきて学食にきてくれるけれど、自分の家からお弁当をちゃんと持ってきている。

久住家専属のシェフが毎日ひなちゃんの健康状態を観察しながら、カロリー調整も完璧なお弁当を作ってくれるらしい。

だからかひなちゃんのスタイルは抜群で、顔ににきびが出来ている姿なんて見たこと無い。

私なんか夜中誰も止めてくれないから、チョコレートを食べ過ぎちゃったりして、そうすると次の日すぐ顔に吹き出物ができちゃうっていうのに・・・。

はぁぁ・・・。
ひなちゃんがうらやましいわぁ。