雪海「 斗愛。 そろそろ教室に行こうか。 」


斗愛「 うんっ! 」


これ以上ここにいるのも何だし…。


1年A組 教室にて


ガララッ



すでにクラスの人達は結構集まっていた。


???「 あれれ?? 雪海じゃん。 」



聞き覚えのあるちゃらけた声がした。 



雪海「 げ、巳影ぇ … 」


案の定、幼馴染である 細雨 巳影 ( さいう みかげ )だ。


こいつとは昔から一緒にいるが何かと気が合わない。


巳影「 げ、とは何だよ。ひどいなあ。俺は雪海に会えて嬉しいのに。 」


雪海「 …私はそこまで嬉しくないかな。 」


巳影「 ん”っ、素直ッッ 」


こいつとは昔から一緒にいるが何かと気が合わない。



性格とか性格とか性格とかが。


とにかく巳影はうるさい、チャラい、女好き


(最後は偏見)



もう、私の嫌いなタイプを全部コンプリしている。


まぁ、でも、



一緒にいて飽きはしないがな。



…というより



雪海「 …あんたがいるってことは、 」






―あの人もいるってことだよね…



巳影「 …へーへーいますよ。 同じクラスにね。 」



雪海「 …っ! 」




ガラガラッ



ずっと、ずっと、




大好きだった。