神楽「 ところでそこの君の名前は? 」


金髪がこちらに話しかけてきた。


雪海「 ・・・ 」


教えるわけねぇだろ…


神楽「 わぁ、清々しいほどの無視。 」


充希「 じゃあさっき斗愛ちゃんが雪海って呼んでたし、雪海って呼ぼうか? 」


雪海「 氷嵐で(即) 」


こいつらに雪海って呼ばれるとか


想像しただけで吐き気が…。



充希「 …結構心に刺さるネ。 」


神楽「 ていうか、氷嵐って、名家じゃん。祓い屋の。 」


雪海「 … 」





名家の娘。


氷嵐家の娘。


そんな肩書きなんていらない。


私は皆と同じ、


ただの一般人で


女の子で


高校生。


氷嵐家の娘なんて、知られたくない。


知られたくなかった。


まぁ、でも、しょうがないか。



雪海「 あ、 斗愛。クラス一緒だ。 」


斗愛「 ほんと?!?!やったぁ!! 」


よかった。


これでしっかりと斗愛の事を守れる…。