学校でもいつもなるべく話さないように空気と化しているのに、二人組の知らない人なんてもっと無理…!



「あ、あの、暇じゃ…ないです」


「またまたー。ご飯くらいいいじゃん、ね?」


「え、ちょ…いや…っ、離して…!」



突然ぬっと腕を掴まれ、思わずパニクって男の人を突き飛ばす。


その拍子に自分も転んでしまい、手にビリッと電気が走ったような痛みがした。



「い…って、何すんだよ」


「ああーこいつ怪我しちゃったんじゃね?お姉さん、どう責任取ってくれるのー?」


「あ…」



私に向かって別の男の人が手を伸ばしてきて、何も言えずにぎゅっと目をつぶる。


その時だった。