その結果。
俺の片思いは、いつの間にか両思いに。
桜楽が、俺を想ってくれるようになっていた。
あの笑顔が、特別な意味で俺に向けられていたんだと。
やっと、わかったんだ。
片思いが、両思いになって、いつまでも好きだと言えない俺に、桜楽は「好き」だと言ってくれた。
いつまでも思いを伝えられない俺に、桜楽は思いをぶつけてくれた。
どれぐらい、怖い決断だっただろう…。
優しい桜楽だから、関係が壊れるんじゃないか、傷つけるんじゃないかって不安がる姿が容易に想像できた。
だけど、全部わかった上で俺に告白をしてくれた。
嬉しい。たまらなく、嬉しい。
桜楽と両思いなことも、桜楽に告白されたことも。
世界中に言いたい。桜楽の、この女神みたいな女の子の好きな人は俺なんだ、って。
でも…桜楽に、どう思われているか…不安だ。
いつまで経っても告白しない、ビビっているばかりの、情けない姿を何年も晒してきて…。