昼休み終了のチャイムで、私は目を覚ます。

あれ…いつの間にか、眠ってた…?


さっき、祐月に好きな人がいるってわかって…。

なにか話して、ぼうっとして…その後、すぐ寝ちゃったんだ…!


目を覚まそうと、水筒の水を飲む。

眠って、落ち着いて考えることができた。

祐月には好きな人が居る。

だから、諦めるの?

祐月は、告白を冗談だと思っている。

なら、冗談って言い通すことも…できるには、できる。


でも、やるかどうかは別の問題。


やっと進めたのに…振り出しに戻すの?


怖い。

フラれて、友達にも戻れなくて…「他人」に、なってしまうことが。

恋っていうのは、他のものをもろくさせるくらい、強すぎる感情。