もうすぐ告白しますけどね!
「おい、夫婦!」
「「夫婦じゃない!」」
私と祐月の声が重なる。
それを見て、皆が笑う。
私もふっと頬を緩めた。
ちらりと少し上の方にある祐月の顔を見ようとすると…祐月に手で目を隠された。
「見えない〜」
「暴れるな」
祐月はしっかりと私の目を塞いでいる。
「離してよ、祐月」
「むり。」
ころりと祐月が笑う。
祐月の手のひらから、少し高めの体温が伝わってくる。
と、少しだけ目の方に重いものが乗ったような感触がした。
「…………」
まぶたに重なった祐月の手のひらが軽くなると、男友達の呆れたような
「お前なぁ…」
という声が聞こえた。
「バレてるからな?」
「桜楽にバレなければいい」
からかうような口調の友達に、平然と返す祐月。
私にバレなければって…?
なにか隠してることでもあるのかな…?