「…桜楽、祐月」 私達の名前を呼ぶ声が聞こえて、振り向く。 そこには、まだ袴の流空がいた。 お互いに、何も言わないまま時間がすぎる。 声をかけようとしたとき、突然、流空が頭を下げた。 「ごめんっ…!」 深々と頭を下げた流空に、私達も慌てる。