最終種目の時間が、やってきた。

最終種目は団対抗リレー。

各団の応援団幹部たちのリレーだよ。


まだ、青団と赤団の点差は、わずかに赤団に傾いたまま。

だけど、この種目に勝つことができれば。1位を取れさえすれば。

それさえできれば、逆転で青団が勝つことができる。


すべては、この種目にかかっているんだ。



団長たちはアンカー。

流空と祐月は、アンカーとしてぶつかることになる。



「「桜楽」」



祐月と流空が、同時に私の名前を呼ぶ。



「桜楽、俺は勝つよ。桜楽への思いは、誰にも負けない」



そう、啖呵を切る流空と。



「安心して、桜楽。桜楽は誰にも渡さない。負けないよ」



そう、微笑む祐月。