我に返った流空は、なぜかこちらに向かってくる。
え?
こっちにあるのかな…?
そして流空は、私の前で止まると、祐月の方を向いた。
「祐月、桜楽借りるよ」
「えぇ…」
あからさまに嫌そうな顔をする祐月。
だけど流空はそれに構わず、「じゃ、桜楽ちょっと来て!」と私の腕を引く。
他の人がお題のものを探すのに苦戦している中、流空はまっすぐゴールに向かって走っていった。
私を連れて。
「それでは佐々木さん!朝浜さんを連れてきてしまったわけですが、気になるお題は?」
「はい!俺のお題は『好きな人』です!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…