「それを考慮しても大慌てだったみたいだけど?俺が『告白してた』って言った時も。桜楽が告白されるのが嫌なの?祐月は桜楽の恋人でもないのに、牽制?」



「っ…!」

「桜楽の告白、断ったくせに?」


「うるさい!」



どうしようっ…。


祐月が来てくれて、あの気まずさから逃げられたと思ったけど…。

次はケンカ勃発みたいだ…。


祐月が私を「牽制」っていうのはよくわからないけど、でも…。

祐月のこと、悪く言わないでほしい…。


二人は親友なのに…。ケンカは悲しい。



「流空…。祐月…。」



二人の名前を呼ぶと、二人は一斉にこっちを見る。

そして、祐月はもう一度私の方へやってきた。