祐月。


会いたかった。



告白して、たった一回のメッセージで途絶えてしまった恋。



私は祐月の方に駆け寄って、ぎゅうっと祐月に抱き着く。


あったかいなぁ…。

祐月の高い体温が、私を安心させる。


「桜楽…」


私の名前を呼んでくれる、そのことが嬉しい。


祐月の大きな手が私の頭にのせられる。

と、そのまま彼は私の頭を撫でた。



目をつむって、久しぶりに感じる祐月の体温に身を任せる。



少し時間が経って、祐月は私の頭を撫でるのをやめた。

それと同時に、私も目を開く。