先生の懇願されて、むしろこっちが当惑してしまう。


 生徒会…。

私も仕事はなにかやりたいと思っていたから、あながち悪い話ではないんだけど…。

でも、その逸話を残した本物の「朝浜桜楽」さんに迷惑じゃないかな…?

先生は、私をまっすぐに見ている。

この目、断るのは良心が痛むよっ…。




「と、とりあえず、この学校の生徒会について教えてもらえませんか?」

「いいですよ。」



先生はそう言って微笑んでくれた。

いい先生で良かった…。




「この学校には委員会があります。保健、体育、風紀、学級、図書、放送、美化の七つです。
 その上に立つのが教職員、そして生徒会。
 生徒会は教職員と同等の権力を持ちます。」




教師と同等の権力…?

それって、相当すごいんじゃ…。




「まぁ、学校の尊敬される生徒たちですね。」




どうしよう…。

尊敬とか、教師と同等とか…。

私には荷が重い気がするけど…。

だけど、私の難儀な性格がそこで邪魔をした。


私の性格で、よく言われること。

正義感が強くて、優しい。




そして、好奇心旺盛。