ここは……体育倉庫…?
「流空…?」
こんなところに連れてきて…どうするつもりなんだろう…。
流空が私の方を見る。
やっぱり、笑っていた。
狂ったような…とは違う。
恍惚とした、うっとりした…そんなような表情だ。
少し気味が悪くて、私は流空から距離を取る。
その距離を、流空は一瞬で詰めてきてしまう。
私が後ずさり、流空が距離を詰める。
そんな攻防がほんの少し続いた後。
私のかかとが分厚い壁についたのを感じた。
私はこれ異常下がれずに、ただ身を小さくするしかできない。
流空は私に近づいてきて…そっと私の両脇に手をおいた。