「あっ!」




もしかして…。




「転んだ男の子を、助けたんですよね」




やっぱり、その話…。

先生に伝わちゃうなんて…運がない。

この先生、怖い人じゃないよね…?


恐る恐る先生の顔を見ると、なんと、先生は笑っていた。


いや、もっと怖いよ…!

謝らなくちゃ…!それから、事情を説明して…。




「よ、寄り道しちゃって、すみませんでした!これからはしないように気をつけるので…!」




急いで頭を下げると、逆に先生が慌てたみたいだった。




「怒りたいわけではないので、安心してください!」

「え?」




怒りたいわけではない…?

じゃあ、なんで…?