もし、そう考えるだけで色々なことが溢れてくる。
目をつむって、開く。祐月のメッセージ通知をしっかりと見る。
見たくないような、見たいような。
見なければ、何もなかったように明日を過ごせるかもしれない。
けど、祐月の気持ちを…無下にすることはできなかった。
震える指で通知をタップして、祐月とのトーク画面に移る。
ほんの数分前に祐月が私に出した答えは…たった、三文字だった。
『ごめん』
たかが三文字。されど三文字。
私に意味を伝えるには、十分だった。
涙が、溢れて、溢れて…止まってくれない。
予想はしていたのに…。
祐月はもしかしたら、好きな人ができたのかもしれない。