どうして…キスするの?
驚くばかりで頭が真っ白になったメイ。なにが何だからないまま、優に激しいキスを繰り返されていた。
ついばむように求めてくるキスを繰り返され、弱い力で抵抗しているメイだが唇を吸い上げてスルッと口の中へ入ってきた優を感じると体の力が抜けてしまった。
激しいのに労わるようなキスを繰り返され口の中いっぱいを犯されてしまったメイは何も考えられなくなった。
気づけばソファーに押し倒されていたメイ。
「…離れているこの5年間で、あいつに汚されたなら。僕が上書きする…」
そう言って真剣な眼差しで見つめてきた優に、メイは心の中まで奪われてしまった。
こんなに真剣な目をしている…そのくらい、彼は姉さんの事を想っていたの? 姉さんが産んだ有羽君を引き取って育てているくらい…。
気づけばメイの頬に涙が伝っていた…。
「そんなに想っていてくれたのですか? …」
優はそっと頷いた。
「じゃあどうして? …どうして…守ってくれなかったの? …」
込みあがる感情で終わりの方は消え入りそうな声だったメイ。
「レイラさん…有羽は、僕とレイラさんの子供ですよ。…だから、一緒に育ててほしいのです」
「…そんな…」
姉さんが宗田さんとそんな関係だったなんて…。
でも私は…レイラじゃない…。
混乱して何も考えられなくなったメイ。
すると、優の手がパジャマのボタンにかかったのを感じてハッとなり、メイはギュッと手を握って制した。
「…ごめんなさい…。色々あって…記憶が曖昧だから…」
「別にいいよ。そんな事どうでも…それより、レイラさんがアイツに汚されたなら僕が浄化してあげるから…」
「どうして? 」
「…愛しているもんレイラさんの事。ずっと、この気持ち変わってないよ…」
愛している? 姉さんはこの人と愛し合っていたの?
愛していると言われるとメイの目が潤んできた。
「信じているから。有羽は…僕とレイラさんの子供だから…」
本当なの? じゃあ、姉さんだと私を思い込んでいるなら…宗田さんの思うようにさせなくちゃいけないよね?
そう思ったメイは手の力の抜いた。
「心配しないで僕が守るから。5年前は、まだ僕は未熟でレイラさんを守り切る事が出来なかった…。ずっと後悔していた…でも、もう後悔なんかしたくない。やっと…やっと見つけたから。二度と離さないよ…」
とても真剣な目をしている優を見ていると、レイラの事を心から愛している気持ちが伝わってくる。
有羽君は本当にこの人と姉さんの子供だと思う。…よかった…あんな人の子供じゃなくて…。
スッとメイの頬に涙が伝った…。
「…ごめんなさい…覚えていないなんて私…」
「いいよ。…これから思い出してゆけばそれで…」
優の優しい唇がメイの首筋に這ってくる…首筋から鎖骨に降りてきてメイのパジャマがスルッと脱がされた。
見かけより華奢なメイ。細い首筋…綺麗な鎖骨…下着からは柔らかくで大きなメロンの様な胸が溢れだしている。
「綺麗だね…」
そう言われるとメイはなんだか騙しているようで罪悪感を感じた。
優は愛するレイラだと信じて見てくれているのに…私は違うのに…このまま抱かれてもいいの?
そう思ったメイ。
いつの間にか下着を取られたメイ。露わになったメイの胸は綺麗な雪のような白い肌。その雪の中にかわいらしく咲いてるサクランボが綺麗で…。
優はそのサクランボを唇で加えて吸い上げた。
「っ…」
ビクっとメイの体が反応した。そして小さな吐息が漏れてきた。
口の中で優がサクランボを転がしながらメイの体を優しく愛撫してゆく。触れるところ全てが愛しい。そして優の愛撫を素直に感じているメイの表情がとても綺麗でその姿は優を興奮させてゆく。
激しく絡み合いながら優の手がメイのパジャマのズボンをシールごと下ろした。
恥ずかしそうにギュッと足と閉じたメイを可愛いと言わないばかりに笑った優。
「力を抜いて。大丈夫だよ」
閉じられたメイの足の間にそっと手を忍ばせた優はそこに清らかな川の水を感じた。川の水が溢れてきてメイの太ももにも流れ落ちてきているのを確認した優はそっとメイの入り口に触れた。
「っ…」
入口の言触れられると激しい吐息と共に喘ぐ声を漏らしたメイ。
「…レイラさん…もう何も何も心配しなくていいから…。幸せになろう一緒に…」
幸せになろうと言われると、こわばっていたメイの入り口が力が抜けて柔らかくなった。まだ少し狭い入口を優が優しく指でほぐしてゆく。
ほぐされるとメイの川の水がどんどん増えてくる。
「レイラさん…ちゃんと僕を受け入れてね…」
そう言ってゆっくりと優が入って来た。
痛い! メイはそう叫びたかった。だが、優とレイラは一度は関係を持っているようだ。痛みなんか訴えてしまえばレイラじゃない事がバレてしまう…。そう思ったメイは痛みをこらえて声を出さないようにこらえていた。
するとそっと優が右手の人差し指をメイに加えさせた。
細くてしなやかな優の人差し指が口の中にはいてくると痛みをこらえていたメイはギュッと噛んだ。
「もっと噛んでいいよ…。一緒に感じさせて…」
まるでメイが痛がっているのを悟たような優。
狭いトンネルをゆっくりと広げながら優は奥へと進んでゆく。まるでメイの痛みを理解してくれているかのように、とても丁寧にゆっくり動いて進んでくる優を感じながらメイは罪悪感があるものの痛みが快楽へと変わってゆくのを感じた。
痛いのに気持ちいいって…姉さんじゃないのに…許して…。
ズキュン! とまるでマシンガンのような衝撃を感じたメイ。しかしその衝撃は苦痛ではなくとても気持ちよかった。
体中に「愛している」と言う感情が伝わってきてその想いにメイも「私も愛している」と返してしまいそうで。でも、この人が愛しているのは姉さんだから私じゃない。けど今だけ…この人といられる時間だけなら…姉さんでいても許してくれる?
優の動きを感じながらメイはレイラに許しを得ていた。
「あっ…」
我慢していた声が漏れてしまいメイはギュッと唇を噛んだ。
「声出していいよ。…ここはちゃんと防音装置してあるから外には漏れたりしないから安心して…」
額と額をくっつけて優が微笑みかけてくれた。
その微笑みに素直に答えたメイ。
「愛している…僕が一生幸せにするから…」
「…じゃあ、私もあなたを幸せにする…」
「うん。一緒に幸せになろう。有羽も一緒にね」
そう…この人と一緒にいられる間だけなら私にも幸せにできる人がいるんだ。
それでいい…。
絶頂を感じた時メイはなぜか涙が触れてきた。悲しいのか分からない…でも…こんなに満たされるのはどうして?