ひょいと抱きかかえられ体が宙に浮いてメイは驚いた。
「…僕の部屋に行きましょう…」
 
 優はそのまま澪音を抱きかかえたまま自分の部屋に向かった。


 優しく澪音をベッドに寝かせる優。澪音は恥ずかしそうに目を伏せた。
「澪音さん…。僕と、これからもずっと一緒にいてください…」
 これはプロポーズの言葉だろうか。そうだとすれば、私が伝えなければならないことがある。
「あなたと過ごす中で、伝えなければならないことがあります」
 澪音はまっすぐ優を見つめた。
「それはどんなことですか?」
 彼の真剣な眼差しに応えるように澪音は続けた。
「私は…子供を持つことができない体なんです」

 一瞬キョンとした優だが、すぐさま優しい笑みを浮かべてくれた。
「そうですか。でも、それはなにも問題ありません」
「そうですね。有羽君がいるから…」
「そうではありません。僕と澪音さんが愛し合って、ずっと一緒にいる事に子供が産めるかどうかは問題がないという事です。大切なのは、二人が愛し合う事ですから」
「それを聞いて安心しました。体が弱くて、医師からは子供産むのは無理だろうって言われていたものですから」
「そうだったのですね…」
 
 チュッと額にキスをした優。
「二人の気持ち…そして二人で幸せになる事が大切ですよ…」
 
 澪音の頬を両手で包み込んで、唇にそっとキスをしてゆく優。その唇がとても優しくて澪音の心を溶かしてゆく。
 出会えてよかった。まだ完全に思い出せたわけではないけど、ちょっとだけ怪我をした時の事がぼんやりと思い出せた。詳しい事はハッキリしない。でもハートで感じてと言った優の言葉で、ずっと胸の奥で感じていた想いにやっと素直になれた澪音。

 優しい優の唇が澪音の首筋へ降りてくる。絹の様に滑らかな澪音の肌を楽しむように滑り落ちてくる優の唇は、鎖骨へとゆっくりと降りてくると、そのまま澪音のパジャマのボタンを外した優がそっと澪音を生まれたままの姿へと変えてゆく。
「あっ…」
 白いマシュマロの様な澪音の胸に触れ労わるように包み込むと柔らかさを楽しむように手のひらで包み込み、サクランボに触れてゆく。敏感な澪音のサクランボは優の指を感じながらプルンと育って行った…。
「澪音…」
 名前を呼ぶと優もパジャマを脱いで生まれたままの姿になった。そして、プルンと育った澪音のサクランボを味わうように口で加えて転がしてゆく。
「あっ…ん…」
 優の唇を感じサクランボから刺激を受けると澪音の体が大きく反応してギュッと優にしがみついてくる。
 サクランボを加えていた優はスーッと唇を澪音お身体へと滑り落してゆっくりと下へと降りてゆく。それに合わせて指先で澪音の体に触れながら優しい愛撫を繰り返してゆく。
 
 生まれたままの体を重ね合わせお互いの体温を感じながら愛を確かめ合う優と澪音。
 
 お互いの刺激が高まってゆくと澪音が激しい吐息を漏らし始めた。その吐息を感じながら優の手が澪音の入口へと伸びてきた。
 
 清らからな川の水が溢れんばかりに流れていて指で触れると澪音の入り口は少しずつ柔らかくなり、優の指先を受け入れていた。
「澪音…大丈夫? 気持ちいいね…」
 そう語りかけた優を感じている目で見つめた澪音は小さく微笑んだ。
「…ちゃんと繋がって…もう離さないから…」
  
 言葉と同時に力強い優が澪音の中に入って来た。
 あの夜に感じた強さとは違いとても逞しくて優しい優を感じると、澪音は喜びを感じてもっときてほしいと優を招き入れる。心地よい流れで清らかな川の水が優を澪音の中へと導いてくれて狭いトンネルを広げてくれる。トンネルを広げられるたびに澪音が吐息と共に声を漏らす。その声がたまらなく優を興奮させてゆく。

 ズキュン!
 マシンガンのような衝撃を体の奥で受けた澪音。だがその衝撃はとても心地よくて体中に響き渡る衝撃が、優から伝わる愛に感じて心も体も喜びを感じた澪音。

「澪音…愛しているよ…」
 耳元でそう囁いた優。
「私も愛しています…」
 素直に答えた澪音。

 もう何もいらない…この最高の幸せをずっと守ってゆきたい…有羽も一緒に…。
 絶頂を感じながら優も澪音も頭が真っ白になりながらも大切そうに抱き合ったまま暫く静かに、お互いの心地よい息を感じ合っていた。