「俺に(こく)ってきた昨夜のお前・・・めちゃくちゃ可愛いかった。あんなの反則だろ。」

「なっ・・・。」

「俺の為に仕事を辞めてもかまわないとまで言ってくれて、本当に嬉しかった。俺はその言葉を一生忘れない。」

「・・・・・・。」

「俺は渚と一緒に幸せになりたい。」

「湊・・・・・・。」

「渚・・・好きだ。結婚してくれ。いや、俺と結婚しろ。俺ほどの優良物件はないぞ。そして俺にとっての優良物件は、渚、お前しかいない。」

「普通こんなところでプロポーズする?!」

「ここなら逃げ場がないだろ?昨夜は俺の話も聞かず逃げやがって。」

「だからって・・・」

「俺のスペックだ。よく聞け。」

「・・・・・・。」

「ルックス良し」

「自分で言う?」

「健康状態良し、金銭状態良し。」

「・・・・・・。」

「結婚後、共稼ぎ可。」

「・・・え?」

「家事育児分担可。おまけに旨いスイーツ付き。どうだ?」