「俺も隣に座って一緒に食べてもいいですか?」

「もちろん。」

和樹は渚の隣の席に座り、自分用のホットドッグを大口で頬張った。

そんな子供のような仕草の和樹を可愛く思いながら、渚も仕事の手を止め、フルーツサンドに手を伸ばしフィルムを剥がした。

「最近、宗像君残業多くない?ちゃんと休んでる?」

渚の言和樹和樹が怒ったように応えた。

「それはこっちの台詞です。渚先輩、働き過ぎです。こんな生活続けていたら、いつかは身体を壊してしまいます。もう少し休んでください。」

「うん。でも・・・私には仕事しか取り柄がないし。」

「そんなことないです!それは俺がよくわかっています!」

「・・・宗像君?」

いつも穏やかな和樹の強い言葉に、渚は目を瞠った。

「小山内に聞きました。渚先輩、最近辛いことがあったって・・・。そんな時にこんなこと言うのはずるいかもしれないけど・・・」

「・・・・・・?」

「渚先輩。俺と付き合ってください。」