「そもそもアンタのことは、前から気に入らないと思ってたのよ。かわいい小夜の周りをうろちょろと……」

「それはこっちのセリフ」

「はぁ? 宇佐美、ケンカ売ってんの?」

「ふ、二人とも落ち着いて……」


バチバチと火花を散らす二人。これと似たような光景を、昨日、目にしたばかりな気がするんだけど……。


私の制止の言葉もむなしく、睨み合った宇佐美くんとつっこちゃんはホッケー台の前に立ち、一対一の勝負を始めてしまった。

成り行きを見守っていた夏美ちゃんは、何故かノリノリで審判役を続行している。