「でも、それを見て見ぬふりしちゃう人だってたくさんいると思うし……やっぱり蓮見くんはすごく素敵なことをしたんだから、もっと自信を持って良いと思い、……ます」


何だか偉そうなことを言ってしまったかと思って言葉尻をすぼめれば、つっこちゃんに軽く背中を叩かれてしまった。


「ってか、それは小夜にも言えることだかんね。こんなにかわいくて良い子なのに、小夜も自分のことを……何だっけ……かちょう評価? し過ぎだから!」

「……それを言うなら過小評価だろ」


つっこちゃんの言葉に、今度は宇佐美くんが突っ込んだ。


「ちっさいことは気にすんなっての! だからまぁ、もっと皆自信持ってこうぜってことよ!」


胸を張って声を上げたつっこちゃんの笑顔は、頭上で輝くお日さまみたいにキラキラして見える。

つっこちゃんに言われると、私ももっと自信を持てるように頑張ろうって、前向きな気持ちになれる気がするんだよね。

やっぱり、つっこちゃんはすごいなぁ。